お宮参りの小物は必要?
お宮参りの小物は必要? 


お宮参りの際に小物は絶対に必要という訳ではありませんし、全てを揃えてから参拝する必要もありません。
しかし、小物の一つ一つには赤ちゃんの健やかな成長を願う意味が込められています。大切な日本の伝統でもありますし、余裕のある方はぜひ参拝時に身につけさせてあげてください。
小物を神社へ持参するときは、着用した産着の紐に麻で繋ぐようにして縛り、赤ちゃんを抱く方の背中にぶら下げて参拝しましょう。

京都きくやネットでは【帽子(フード)、よだれかけ、お守り袋、末広(扇子)】の小物セットが全ての産着のセット内容に含まれています。



フードセット男 フードセット女



どんな意味があるの?


お宮参りで使う小物には、扇子、お守り袋、でんでん太鼓などいくつか種類があり、地域によって使い方や呼び方が異なる場合があります。また、地域や神社によっては参拝時に一部の小物を奉納するという習慣もあるようです。
場合によっては詳しいやり方やしきたり等がかなり異なることもあるようなので、ご両親やご近所の方など、お住まいの地域の風習に詳しい方に事前に確認しておくと安心ですね。



中でも多くの地域で共通して使用されている小物を一つずつ紹介していきます!




◆よだれかけ 



お宮参りの定番小物の一つ。一番の役割は「赤ちゃんのよだれで産着を汚さない事」です。赤ちゃんがよだれを垂らしてしまうのは当たり前の事なので、よだれかけを着用してきちんと汚れ防止をしてあげましょう。
また、皮膚がデリケートな赤ちゃんはよだれが長時間あごについたままになることで、痒みを引き起こすことがあります。お宮参りは赤ちゃんにとって長時間の外出となるので、スタイを着用することであごがかぶれてしまうのを防ぐ役割もあります。
機能性だけでなく、お宮参りの際に着用するスタイは光沢があったり、刺繍が施してあったり、レースやフリルがついていたりとデザイン性に優れているため見た目にも可愛く、より洗練された晴れ姿に格上げすることが出来ます。




◆帽子(フード)



赤ちゃんの肌は、刺激にも弱く非常に敏感なので、できるだけ露出は控えた方がよいと言われています。 そんな赤ちゃんの頭皮が夏の暑い日差しや冬の寒気に触れてしまうと、紫外線や乾燥などによって皮膚トラブルが起こる可能性があります。
また、頭頂部には「大泉門」という出産時に母親の産道を通るために柔らかくなっている部分があり、生後しばらくは頭頂部がペコペコと動きます。大泉門は頭蓋骨がまだ閉じきっていない状態で、ほとんどが2歳になると閉じますが、お宮参りを行う頃の月齢だとまだまだ注意が必要な時期です。
大泉門に何かがぶつかれば、脳にダイレクトにダメージを受けることになりますので、このようリスクから頭を守ってあげるためにも、ぜひフードを着用させてあげましょう。
写真撮影の点から見ても、まだ髪が生えそろっていない赤ちゃんも多いと思われますので、おすすめです。




◆お守り袋 



お守り袋とは、お宮参りでお参りをした際に神社から頂いた大切なお守りを入れるための袋です。
男の子用は房が白い物、女の子用は房が赤い物を使うという習わしがあり、縁起のいい柄の刺繍などがあしらわれているものがほとんどで、一番多く使われている鶴の柄には、鶴は長生きの象徴であることから「子供が長生きしますように」という願いが込められています。




◆扇子(末広)



扇子の別名「末広(すえひろ)」とは、扇子の形が末広がりの形をしていることが由来しています。先に向かうにつれて広がっていくその形から「末広がりの人生になりますように」という願いが込められており、とても縁起の良い物です。
お宮参りで使用する扇子はのし袋に入れられ、白い麻の紐でとじられています。これは「白髪になるまで長生きできますように」という願いが込められています。




◆でんでん太鼓 



赤ちゃんが誕生した際に贈られる「でんでん太鼓」。泣いている赤ちゃんをあやすのにも使われます。
そしてこのでんでん太鼓は、地域によってはお宮参りでも用いられます。
昔、音を出して魔物を退ける為に、宮中雅楽楽器のひとつ「振鼓」を使っていました。しかし庶民には「振鼓」を手に入れる事は出来ません。そこで代わりにでんでん太鼓を使って、邪気悪霊を払うようになったといわれています。
また、丸い形と両面で音が鳴る事から「角がなく、裏表のない良い子に育ちますように」という願いが込められています。




◆犬張り子 



犬張り子(いぬはりこ)とは、その名の通り「犬」をモチーフに作られたものです。
犬はお産が軽く、一度にたくさんの赤ちゃんを産むので、昔から安産の象徴とされてきました。赤ちゃんが無事に出産できることを願って妊娠中に行う「帯祝い」も、戌(いぬ)の日に行われているのはこのことが由来です。
また、犬の赤ちゃんは丈夫ですくすく育つこと、邪気を払う霊獣と言われていることから、子犬のようにすくすくと成長することを願い、赤ちゃんの厄を払う厄除けの意味を込めてお宮参りの小物として使われているという説もあります。
お宮参りが済んだあとは、犬張り子を赤ちゃんのそばに置いて魔除けとして使用し、七五三のお参りに行くときに神社に奉納します。




◆紐銭 



紐銭(ひもせん)とは、赤ちゃんが将来お金に困らないようにと願いを込めたもので、親族、近隣の方などから頂いたお祝い金を、お宮参りの際に産着の結び紐に結び付けて参拝します。
紐銭の風習は、大阪を中心とした関西方面でみられることが多いようです。
穴の開いた硬貨を産着に結び付けたのが始まりで、のし袋や金封などの上部に穴をあけ、「麻の紐」か「金銀の水引」を通して背中に垂らすように付けますが、お参り中に落としてしまう恐れがあるため、中身を抜いて袋だけつける場合もあるようです。




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